sol. 1号室.

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悪人は生きている.......2015

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パク・ビョンウン

 

キム・ホンパ

キム・ボムレ

ハン・スヨン

 

  (敬称略)

 

 

パク・ビョンウンが見たくて

見てみました。

 

この恋は初めてだから のインタビューで、

いつも作品で、殺人ばかりだったから、

この作品は、楽しい、と言っていました。

見ている方も

引き込まれて、入り込んで見るのだから

演じる側はそれ以上のエネルギーが必要で、

入り込み、没頭しての演技でしょうから、

やはり辛いと思います。

この恋 の彼は、

モッシュもしたりで、

はじけていました。

見ていて、楽しそうだなーと思っていました。

時々、眉間にシワを寄せるシーンは、

今回のような作品に出演している

コワサみたいのが

チラリと見えるのもよかったです。

今回の映画、怖い方の

主役:  パク・ビョンウンです。

 

 

 

冒頭。

静かに始まりました。

 

すでにノワールは、感じました。

 

死人の彼女は綺麗で、

顔色も真っ白で。

決して焦点が合わない

遠くをみているような

大きな目。

少し笑っているような、口もと。

 

お人形のようでした。

 

この死顔。No2 です。

あ、No1 は、

リュ・ジョンヨルの 奴隷の島、消えた人々 です。

もちろん。 (笑。

 

 

 

全体的にこの映画は静かです。

誰かがわめきちらしたり、

ひどく争ったり、は、あまりなく、

音も静かです。

 

 

悪人は生きている ですが、

まぁ、主要登場人物、

全て悪人です。ね。

 

見えないところで、

悪が横行している。

 

チカラを持つものが、

平気で、人を殺める。

 

チカラを持つものの都合で、

人が殺されていく。

 

静かに。

当たり前のように。

 

 

 

悪、殺人とは無縁に見える

楽器販売、修理工の彼、

パク・ジョンウン。

 

彼の闇が一番深かった。

 

 

 

 

 

ラスト。

 

パク・ジョンウンの工房。

ひとりぽつんと。

デスクだけのライトがついている。

修理中のバイオリン。

机に置いたままで、弓を静かにひく。

バイオリンの嫌な音が響く。

 

 

 

 

 

フランス映画ってわからないのですが、

私的、フランス映画のような。

そんな感じがしました。

だから、まさに、ノアール。

と思いました。

 

 

なんとも、

ぐちゃぐちゃのままエンド。

 

 

そして、

悪人 に見えない、

パク・ジョンウン、

警察官、刑事 も悪人か。 

 

平たく、一番の悪人は死んだが、

事件が解決したようにみえるが、

 

悪人は生きている。

 

 

 

 

 

 

 

がっつがつの

悪意や、差別、暴力をみるほどの

エネルギーがない時に、みると

いいタイミングの映画かな、と思います。

 

 

 

パク・ジョンウン。

よかったです。

 

冒頭とラストが特に

いい映画だと思いました。

 

 

 

 

 

 

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